生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

2020-05-13から1日間の記事一覧

薬王寺の牛 ~和歌山市薬勝寺~

天平というから、いまから約1250年も昔のこと。ある日、この村の薬王寺の門前に、一頭のたくましい牡牛が現われた。

光恩寺の七不思議

(「紀州 民話の旅」番外編) 前項、前々項では「夜泣き石」、「名号と秤石」の伝承を紹介したが、和歌山市が昭和59年(1984)に発行した「和歌山市の民話(資料集・下)」には、これらの物語に「境内の松」、「鳴かずの蛙」、「片目の蛇」、「作兵衛鬼面の…

夜泣き石 ~和歌山市下三毛~

これも「小倉七不思議」のひとつ。 信誉が光恩寺を建てたとき、すぐ西の大橋村の神社にあった石をひとつ持ってきた。ところがその夜から、神社に残されたもうひとつの石が、すすり泣きをはじめた。そして信誉の夢に現われた女が「わたしは光恩寺へ行った石の…