2020-05-16から1日間の記事一覧
見あぐれば 桜しまうて 紀三井寺 貞享5年(1688)。高野山から和歌浦、そして紀三井寺へと足を急がせた芭蕉。だが、はやる心をよそに、紀三井寺の桜は、もう散り急いでいた。芭蕉の眼を見張らせ、落胆させたほど、紀三井寺の花の季節は早かった。
くねくねと曲がる石段を下りると、もうそこまで波が打ち寄せていた。青っぽい岩が、春の陽光に映え、透明な水底の岩は、一段と青味をおびてみえる。 おっかな足どりで、鉄板敷きの狭い橋を渡りきったところに、ぽっかりと、岩が大きな口をあけていた。
国道42号線を高松から少し南へ行ったところに、秋葉山がある。そのすぐ南側、羅漢寺裏手の秋葉大権現への参道途中に、小さな祠がある。 「秋葉の大蛇」をまつるという。