いまから650年の昔、伏原の里が、足利の軍勢に焼き打ちにあったときのこと。
大きなクスノキの下に、小さな祠が三つ。眼病に霊験あらたかという薬師如来をはさんで、向かって左に住吉さん、右にお稲荷さん。
高野山に「貧者の一灯」という話が残る。千年杉に囲まれた奥の院灯篭堂の、入って正面右手。高さ1メートル、直径50センチばかり。 献じたのは、和泉国坪井の里(現、岸和田市)の農家の一人娘、お照。両親の菩提を弔おうと、丈なす黒髪を売り払い、ようやく…
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