生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

2020-06-12から1日間の記事一覧

出合いの渕の河童 ~龍神村(現田辺市)大熊~

龍神は、村の95%強が山林という秘境。その奈良県境に近い、奥まったところに大熊の集落が散在する。「がたろう渕」・・・むかし、河童がいたという「出合いの渕」は、そんなところにある。

龍神温泉と天誅組・大菩薩峠

(「紀州 民話の旅」番外編) 別項「枕がえしの怪」のメモ欄で言及されていた「天誅倉(てんちゅうぐら)」は、現在の田辺市龍神村小又川地区にある民家の土蔵のことを言う。ここは、文久3年(1863)、尊皇攘夷を訴えて大和国(現在の奈良県)で挙兵した「天…

龍神温泉と役行者・弘法大師

(「紀州民話の旅」 番外編) 前項「枕返しの怪」で取り上げた旧「龍神村(現在の田辺市龍神村)」の名の由来は、弘法大師(空海)が龍王の夢のお告げによりこの地に温泉を開き、そこを「龍神温泉」と名付けたことによるものと言われている。この温泉は美肌…

枕がえしの怪 ~龍神村(現田辺市)小又川~

役の行者がみつけた湯を、弘法大師が難陀竜王の夢のお告げで開いたことから、「龍神」と呼ばれるようになったという龍神村。その小又川から十津川越えをする途中に「蟻の越え」の難所があり、そこに樹齢数百年のモミの大木があったとか。