「イベント回顧録」のカテゴリーでは過去の個人サイトに載せていたイベントの記録などを再掲しています。
今回は、紀美野町立小川小学校(当時は野上町立小川小学校)にある樹高約35メートルのメタセコイアの木を用いたクリスマスツリーの話です。
現在も続けられている「小川の郷 冬まつり」というイベントのきっかけとなったクリスマスイベントが最初に開催されたのは、1996年の年末に実施されたメタセコイヤへの電飾でしたが、今回はその2回目となったイベントの紹介です。
※この記事を書いたのは年が明けてからのことでしたので、最初のイベントが開催されたのは「一昨年の年末」、今回紹介するイベントが開催されたのが「去年の年末」という書き方になっています。ご注意ください。
一昨年(平成8年)のクリスマスに、私の住む野上町小川地区の活性化に取り組む若者グループ「生石すすきの会」が、地元の小学校の校庭にある高さ約30メートル(2021年注記:当時の樹高)のメタセコイヤの木に電飾を飾り付け、大きなクリスマスツリーを作り上げました。(この時のレポートはこちらです 山あいのクリスマスツリー(1996.12.24~31) - 生石高原の麓から )
これが地域で大きな反響を呼び、昨年(平成9年)は一段とグレードアップし、「小川夢物語 ビックツリードリーム」と名付けられたイベントとして開催されることになりました。
開催の告知として作成されたパンフレットです。今回のイベントは、「学校と地域との連携を強化する」ことを目的として全国で行われている「オープンスクール」の一環として位置づけられたため、「生石すすきの会」と「小川小学校オープンスクール運営委員会」の共同開催という形になりました。
会場に集まった約300人の参加者の中から抽選で選ばれた5人が合図にあわせてスイッチを入れると、メタセコイヤの木に取り付けられた約400個の電飾と「夢」の文字が輝き始めました。
奥に見える体育館の建物と比べれば、メタセコイヤの木の大きさがよく理解していただけると思います。
大きなクリスマスツリーに変身したメタセコイヤの木をバックに、クリスマスコンサートが開催され、野上中学校吹奏学部6人と隣町の美里町から招いた和太鼓集団「鼓響」による演奏が行われました。
当日は、地元の更正保護婦人会のメンバーがボランティアで甘酒やホットコーヒーのサービスを行いました。ここのところ暖かい日が続いていたのですが、この日はちょうど良い具合に冷え込んで来ましたので、用意していた飲み物はあっと言う間に無くなったそうです。
今回のクリスマスツリーの点灯は、平成9年12月23日から平成10年1月3日までの間の毎日行われました。また、12月31日夕方から1月1日の朝にかけてはオールナイトで点灯されました。
メタセコイアは、植物学者の三木茂氏が和歌山県橋本市東家山付近で採取した化石などをもとに昭和16年(1941)に新属として学名登録が行われました。当時は既に絶滅した種であると考えられていましたが、昭和21年(1946)に中国で現存していることが判明し、「生きた化石」として一躍脚光を浴びたものです。これについては、前回の記事で少し紹介していますので、こちらも参照してください。
山あいのクリスマスツリー(1996.12.24~31) - 生石高原の麓から