元弘元年(1331)、討幕派の一人だった大塔宮護良親王は、難を逃れて吉野、熊野方面に落ちのびて来た。当時、竹原に住んで、一帯に勢力を張っていた十津川(奈良県)の豪族、竹原八郎入道宗規、甥の戸野兵衛良忠らは、親王を館へかくまった。
北山は、文字通り山の中の村だ。北山川の流れに沿って散在する集落は、いつも、ひっそりと静まり返っている。
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