生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

03復刻&解説「紀州 民話の旅」-02海南市

やけど観音 ~下津町(現海南市下津町)小原~

800年ほど前というから、鎌倉初期の話か。小原にある正福寺に雷が落ち、村全部が焼けてしまった。

筆捨松 ~海南市藤白~

藤白坂に「おごり」を戒めた「筆捨松」の話が残っている。 平安初期、風景や風俗画に新様式を開いた官廷絵師、巨勢金岡(こせ の かなおか)が、熊野詣での途中、峠の技ぶりのよい松に腰をかけ、写生をしていた。そこへ一人の童が出てきて、「どちらが上手か…

鈴木屋敷 ~海南市藤白~

藤白神社の境内に「鈴木屋敷」というのがある。全国の「鈴木姓」の総本家といい、ルーツブームに乗って、全国から大勢の人が訪れるようになった。

有間皇子の悲劇 ~海南市藤白~

海南市に藤白という地がある。藤白の峰を下ったあたりの藤白坂。そこに、生垣に囲まれた歌碑がひとつ。 家にあれば 笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば推の葉に盛る