03復刻&解説「紀州 民話の旅」-05御坊市
御坊平野の東南部のはずれの森の中に、静かに鎮座する須佐神社。いま、裏手の丘陵地が、つぎつぎと削り取られて行く。やがて、総合運動公園が作られるとか、その変容ぶりは、目ざましい。
のどかな田園地帯の一角。うっそうと茂る木立の中の高台に鎮座するのが熊野(いや)神社。
御坊市湯川町小松原にある湯川神社は、近くのお年寄りたちから「子安さん」と呼ばれて親しまれている。「子安さん」は、安産の神様。亀山城主、湯川直春の妻、富の前が、この神社に産室をつくり、富士山のふもとの浅間神社の分霊を勧請してまつったところ、…
御坊市の中心街にある浄土真宗本願寺「日高別院」の本尊は、別名「身代り阿弥陀如来」。高さ96センチ。寄木造りのこの像のノドより少し下の部分、胸の中心線にちょっとした穴がある。直径1.5センチ、深さ2センチ足らずのこの小さい穴が、この地方の人たちと…