生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

2020-05-20から1日間の記事一覧

障子生え ~打田町(現紀の川市)神通~

曲がりくねった県道を、ほぼ登りつくしたあたりに、庄司利一さんの家があった。 ある日、犬鳴山の近くで狩りをした紀州の殿さま。途中、ひと息入れた農家で、近くの山のクンノキダキ(栗の木谷)というところに大蛇がすむ~と聞いて、にわかに冒険心がわきだ…

虎御前 ~打田町(現紀の川市)池田新~

神通へ向う打田線の途中。玉ネギ畑の奥の権現寺の土塀は朽ちかけていた。その境内右はずれの一角に、曽我十郎の愛人だったという虎御前の墓がある。

義人・内田馬之丞 ~打田町(現紀の川市)打田~

慶安2年(1649)、打田の村人たちは、過酷な年貢の取り立てに塗炭の苦しみを味わっていた。前年、禁伐の山から用材を伐り出せという代官の命令を断わったがための仕打ちだった。