生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

2020-05-21から1日間の記事一覧

鶴千代姫物語 ~粉河町(現紀の川市)中鞆渕~

紀の川の水面がキラキラと輝やき、その向うに、飯盛山がなだらかな起伏をみせていた。 飯盛山(標高746メートル)と竜門山(757メートル)で、紀の川流域と区切られた鞆渕には、後堀河天皇(在位1222~1232年)の局となった鶴千代姫が、天皇のはからいで石清…

籠祇王物語 ~粉河町(現紀の川市)粉河~

粉河寺から東へしばらく行くと、小山にはさまれた小広い一角にたどりつく。このあたりが白拍子・籠祇王(ろうぎおう)が、捕われの父のために舞いを舞ったところという。

粉河寺 ~粉河町(現紀の川市)粉河~

広い境内は、閑散としていた。大門のあたりのざわめきも、枯山水の石庭のあたりまでは届かず三々五々、本堂を訪れる参拝客の、ひそやかな話し声だけ。