生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

2020-05-30から1日間の記事一覧

中将姫 ~有田市糸我~

「嫁をとるなら糸我の会式 むこをとるなら千田祭り」。 古くから歌にも歌われた糸我・得生寺の会式は、有田市の二大祭りのひとつ。若者たちによる勇社な喧嘩祭り(千田祭り)に比ベ、糸我の会式は、みやびなお渡りと、大勢の娘たちが集まることでよく知られ…

夜泣き石 ~有田市箕島~

この石は、子供の夜泣きを止める効能があるという。もともと愛宕山のふもとの農道脇にあったが、道路拡張のため掘り起こされ、近くの空き地に祠を建てて、まつられるようになった。高さ、幅ともに2メートルはあろうかという巨岩。

竜の涙池 ~花園村(現かつらぎ町)峯手~

「中野池」「弘法池」ともいう涙池は、飯盛山(標高888メートル)の中腹にあった。恋に破れた雌竜の涙の跡という、奇想天外なこのお話は、スケールが一段と大きくなる。

鬼面の恋 ~花園村(現かつらぎ町)中越~

遍照寺の収蔵庫に大切に保存されている鬼女の面には、角が一本欠けている。その面が、いつごろから遍照寺にあるものなのか、だれも知らない。