生石高原の麓から

かつて開設していた個人サイト「生石高原の麓から」の内容をブログ形式に移行しています

南紀熊野体験博シンボルマーク・ロゴタイプ(1997.8)

 「南紀熊野体験博の記録」のカテゴリーでは、過去の個人サイトに掲載していた記事のうち、「JAPAN EXPO 南紀熊野体験博(1999.4月~9月)」に関するものを再掲していきます。

 

 今回の記事では、南紀熊野体験博のシンボルマークとロゴタイプが決定したということと、新たなパンフレットが完成したことを紹介しています。

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1997年8月、南紀熊野体験博シンボルマークとロゴタイプが決定しました。あわせて新しいパンフレットができましたのでご覧ください。

 

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南紀熊野体験博のシンボルマークです。
赤は太陽、緑は山、そして青は海を表している(のだと思います)。

 

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南紀熊野体験博のロゴタイプです。
山の緑、海の青の間を波が分けていく(のだと思います)。

 

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南紀熊野体験博 リゾートピアわかやま’99

テーマは「こころにリゾート実感」
和歌山からはじまる、こころの休日
思いっきり、大自然と歴史の香りを吸い込んで。


ふるさと南紀熊野の、海も山も川も空も、町も村も、ぜ~んぶが会場
こんなに自由でオープンな博覧会は、聞いたことも、見たこともない!

 

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う わ わ わ あ!!

 

発見しよう!つくってみよう!
わかやまリゾートの魅力
 よーく調べると、あるわあるわ。わかやまって、ほんとに魅力的なところがいっぱいです。南紀熊野の歴史や文化。海山それぞれの大自然。気さくで明るい人々。そんなふるさとの魅力を、もっと見直し、いっしょに楽しもうというのが、再来年にやってくる「南紀熊野体験博」というわけで。サブテーマが「いやす、みたす、よみがえる」。21世紀を人間らしく生きるための博覧会。さあ、みんなで、とびっきりの「わかやまリゾート」を、発見したり、つくってみたりしませんか。


実感しよう!たのしいたのしい!
参加型体験博の魅力
 会場は、南紀熊野地域の全体です。各地の特性やリゾートの資源となるものを活用して、オリジナルイベントを6か月間、季節の変化にあわせて展開します。じつにビッグスケールな博覧会が、世代を超えて体感できます。

 

テーマイベントはこんなふう!
 いにしえの蟻の熊野詣。それを和気あいあいの「10万人の熊野詣」として再現したり、あるときは大自然を舞台に、それにピッタリの大規模で元気の出るイベントを開催します。

リゾート体験イベントもあるある!
会期中は、短期滞在型のリゾートが楽しめる「リゾート体験エリア」をつくります。そこでは、ユニークな体験プログラムを準備して、県内外の多くの人々の参加を呼びかけます。

地域ネットワークイベントも盛りだくさん!
 南紀熊野地域と、和歌山県奈良県三重県の関連広域地域の恒例のイベントに、新しいイベントを加えてネットワーク化します。これらの多彩なイベントで、博覧会を盛り上げます。

 

※上記の記事は1997年8月に個人のWebサイトに掲載したものを再掲しました。

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 上記のシンボルマーク、ロゴタイプについて、南紀熊野体験博終了後に発行された「南紀熊野体験博 公式記録(南紀熊野体験博実行委員会)」では次のように説明されています。

シンボルマーク
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 和歌山県の豊かな自然環境(緑は木・森・山、青は川・海・空、赤は太陽)をイメージし、そこを舞台に繰り広げられる南紀熊野体験博を通じて充たされるいきいきとしたこころ、人と自然との共生を表現しています。

 

ロゴタイプ
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 和歌山県の自然を象徴するブルーとグリーンをあしらい、中央を流れる波模様は山並み、波動や、人間のバイオリズムの波を表現しています。

 

 

 また、上記パンフレットの記述にもあるように、南紀熊野体験博南紀熊野地域の全体を会場とする「参加型体験博」というコンセプトを打ち出したことに特徴があります。

 和歌山県が平成6年(1994)に開催した「世界リゾート博」をはじめ、この当時全国各地で開催されていたいわゆる「地方博覧会」は、ゲートで区切られた会場内に各種のパビリオン(展示館)やステージを設けて、観客は有料の入場券(概ね2,000円~3,000円程度)を購入して入場し、会場内部でショーやアトラクション、飲食などを楽しむものであると認識されていました。

 ところが、この「南紀熊野体験博」は、こうした「ゲートで区切られた会場」という概念を取り払い、南紀熊野地域全域を「会場」と位置づけた上で、この地域で開催される各種イベントに参加する人々をすべて「来場者」とみなすこととしました。その上で田辺市那智勝浦町には「シンボルパーク」という名称で一定規模のパビリオンやアトラクション施設を設けましたが、このパークはあくまでも来場者に「会場」を紹介し、イベントへの参加を呼びかけるゲートウェイ施設と位置づけて、入場料は無料としたのです。

 「オープンエリア型博覧会」と名付けられたこの南紀熊野体験博のコンセプトは、この後に開催される各地の地方博覧会に大きな影響を与えました。例えば、平成18年(2006)に長崎市内で開催された「長崎さるく博」や、現在山口県で開催中(会期は令和3年7月1日から同年12月31日まで)の「山口ゆめ回廊博覧会」は、それぞれコンセプトとして「オープンエリア型博覧会」という表現を用いており、現在もこの考え方が有効であることを示しています。

「長崎さるく博’06」の成し遂げたこと(第16回都市環境デザインフォーラム・関西 基調講演)

山口ゆめ回廊博覧会事業構想(プロデュース業務委託にかかる関連書類にリンクあり)

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 なお、これ以前の地方博においても入場料金を無料とした例は存在しており、南紀熊野体験博の企画検討段階では、平成7年(1995)に奈良県橿原市で開催された入場無料(一部施設有料)の「ロマントピア藤原京’95」を一つのイメージモデルにしていたと言われています。
ロマントピア藤原京'95 - Wikipedia