生石高原の麓から

和歌山の歴史・文化・伝承などを気ままに書き連ねています

楠見遺跡(和歌山市大谷 楠見小学校)

 「和歌山あれやこれや」のカテゴリーでは、和歌山県内各地に伝わる歴史や伝承などを気ままに紹介していきます。

 今回は、和歌山市大谷にある楠見(くすみ)小学校の校内で発掘された「楠見遺跡(くすみ いせき)」を紹介します。ここからは「楠見型土器」と呼ばれる特異な形状の土器(初期須恵器)が発見されたことで知られています。

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園部円山古墳(和歌山市園部)

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 前回紹介した鳴滝遺跡から700mほど東側に「園部円山古墳(そのべ まるやま こふん)」があります。ここは古墳時代後期(6世紀後半)に築造されたと考えられる古墳で、墳丘の形状は円墳、復元直径25mとこれまで紹介してきた前方後円墳よりも小規模ですが、内部の石室は全長9.55m、玄室長4.5mと大きく、この規模は県内最大の前方後円墳である天王塚古墳wikipediaによれば石室長10m、玄室長4.22m)に匹敵するものであり、県下最大級のものと言えます。 

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鳴滝遺跡(和歌山市善明寺)

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 前回は和歌山市大谷にある前方後円墳大谷古墳」を紹介しましたが、今回はこれより約1km北東の善明寺(ぜんみょうじ)地区に位置する「鳴滝遺跡(なるたき いせき)」を紹介します。ここは、我が国初の発掘例となった5世紀前半の大型倉庫群の遺構が発見されたことで知られています。 

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大谷古墳(和歌山市大谷)

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 前項では日本で唯一の金製勾玉が発掘された「車駕之古址古墳(しゃかのこし こふん)」を紹介しましたが、今回はそこから4kmほど東にある「大谷古墳(おおたにこふん)」を紹介します。この古墳は、東アジアで初めての出土例となった鉄製の「馬冑(ばちゅう うまかぶと)」が完全な姿で発見されたことでも知られています。 

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車駕之古址(しゃかのこし)古墳(和歌山市木之本)

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  前回までは紀の川南岸の河口付近にある「岩橋千塚古墳群(いわせ せんづか こふんぐん)」と、これを管理・保全するとともに研究・公開を行う県立博物館施設「紀伊風土記の丘(きい ふどきの おか)」を紹介しました。
 今回は紀の川北岸にある大規模な前方後円墳車駕之古址古墳(しゃかのこし こふん)」を紹介します。この古墳は、岩橋千塚古墳群にある天王塚古墳大日山35号墳に匹敵する県内最大級の古墳であるとともに、日本では他に類例のない金製の勾玉(まがたま)が発掘されたことでも知られています。 

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大日山35号墳(和歌山市鳴神 紀伊風土記の丘)

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  前項では岩橋千塚古墳群(いわせ せんづか こふんぐん)の中の最大級の古墳である「天王塚古墳(てんのうづかこふん 墳丘長88m)」を紹介しましたが、今回はこれに準ずる規模を有し、「紀伊風土記の丘」の区域内では最大規模の古墳「大日山(だいにちやま)35号墳(墳丘長86m)」を紹介します。 この古墳は、その規模ばかりではなく、様々なユニークな副葬品が発見されたことでもよく知られています。

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天王塚古墳(和歌山市下和佐・西 岩橋千塚古墳群)

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  前項では岩橋千塚古墳群(いわせ せんづか こふんぐん)のうち、石室が一般公開されている「将軍塚古墳」を紹介しました。今回は、同古墳群の中で最大級の規模を有する「天王塚古墳(てんのうづかこふん)」を紹介します。 

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将軍塚古墳(和歌山市岩橋 県立紀伊風土記の丘)

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 前項では全国有数の古墳密集地区である岩橋千塚古墳群(いわせ せんづか こふんぐん)と、その保全・公開を目的として開設された県立の博物館施設「紀伊風土記の丘」の概要について紹介しました。今回は、石室が一般公開されている「将軍塚古墳」を中心に、紀伊風土記の丘にある古墳について紹介します。 

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岩橋千塚古墳群(和歌山市岩橋 県立紀伊風土記の丘)

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 前回までは古事記日本書紀に取り上げられた県内各地の旧跡などを紹介してきましたが、今回はこれらの事績とほぼ同じ時代のものと考えられている古墳が多数発掘されている岩橋千塚古墳群(いわせ せんづか こふんぐん)について紹介します。

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保田龍門レリーフ・高倉下命(和歌山市小松原通 県庁本館)

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 前回は和歌山県庁本館の建物と、その中央階段(2階~3階の踊り場)に飾られている保田龍門(やすだ りゅうもん)の「丹生都比売命(にうつひめの みこと)」をモチーフにしたレリーフについて紹介しました。
 今回は同じく県庁本館中央階段(3階~4階の踊り場)にある「高倉下命(たかくらじの みこと)」をモチーフにしたレリーフを紹介します。

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