「和歌山あれやこれや」のカテゴリーでは、和歌山県内各地に伝わる歴史や伝承などを気ままに紹介していきます。
今回は、江戸時代の元禄~享保年間に活躍した歌舞伎役者で、「女形(おんながた)」という芸の確立に多大な功績があったといわれる芳澤あやめ(よしざわ あやめ 1673-1729)を紹介します。あやめは現在の日高川町高津尾の生まれで、大阪に出て芸能の道に入り、やがて上方歌舞伎の女形としてめきめきと頭角を現して遂には「あらゆる役者中の最上位」と位置づけられるほどの地位にまで上り詰めた人物です。
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