「和歌山あれやこれや」のカテゴリーでは、和歌山県内各地に伝わる歴史や伝承などを気ままに紹介していきます。
前回までは奈良時代に整備された南海道沿いの遺跡や史跡を順次紹介してきましたが、今回はそれらより少し前の白鳳時代(645~710※1)に建立されたと考えられている和歌山市上野の「上野廃寺跡(うえの はいじ あと)」を紹介します。
※1 歴史上の区分としては「飛鳥時代」に含まれるとするのが一般的であるものの、大陸文化の影響を受けて独自の文化が成立した時期であるため、美術史などの分野ではこの時期の文化を「白鳳文化」と呼び、その前の「飛鳥文化」、その後の「天平文化」と区分することが一般的となっている。このため、本来は美術史上の区分であった「白鳳文化」が花開いた時期を指して「白鳳時代」とする呼称もしばしば用いられている。
白鳳時代とは - コトバンク